
傷痕(龍善院回顧) 2 おさらい

『平和会議みやげ話』:(3)平和会議第3回会合、これでもうおしまい―みんなキスし合い、大円団のめでたしめでたし!

『平和会議みやげ話』:(3)平和会議第3回会合、これでもうおしまい─みんなキスし合い、大円団のめでたしめでたし!

近代作家の回顧 : 小杉放庵・木村荘八・前川千帆・藤井浩祐

『できごと』:(308)さわやかな5月、田舎道をひたすら歩く朗らかな一団「頑張れ、アデレイド、われわれは1里も進んでいないのだ!・・・」

「近代作家の回顧 : 小杉放庵・木村荘八・前川千帆・藤井浩祐」展ポスター(B2) 印刷原稿

『平和会議みやげ話』:(1)3つの論点を持つ講演の中で、ヴィクトル・ユゴーは軍事的栄華の空しさを論証し、月桂冠はもっとずっと見映えのするバラの花冠に置き換えられるという例まで挙げながら実践している!このことにはまた、彼の額に目新しい効果を付与するというおまけもついているようだ

『改革宴会派』:(4)リフォラールは6月の暴動のさなかにも殺されることなく生き延びたってことに、いまさらながら夢見心地で感謝していた、というのも、もしもそんなことになってたら、こうした花吹雪の中、ブーローニュ通りを歩くという喜びを奪われていたかもしれなかったからだ

『改革宴会派』:(4)リフォラールは6月の暴動のさなかにも殺されることなく生き延びたってことに、いまさらながら夢見心地で感謝していた、というのも、もしもそんなことになってたら、こうした花吹雪の中、ブーローニュ通りを歩くという喜びを奪われていたかもしれなかったからだ

『平和会議みやげ話』:(2)第2回会合 アメリカ人演説者が有無を言わさぬ口ぶりで、人類に世界平和をもたらすただ一つの方法は、あらゆる人々に彼のように緑の帽子をかぶらせて、しかも日が暮れて床につくときまで脱がせないようにするしかないと論破している。だれもこの意見にあえてたてつこうとはしなかった

『平和会議みやげ話』:(2)第2回会合 アメリカ人演説者が有無を言わさぬ口ぶりで、人類に世界平和をもたらすただ一つの方法は、あらゆる人々に彼のように緑の帽子をかぶらせて、しかも日が暮れて床につくときまで脱がせないようにするしかないと論破している。だれもこの意見にあえてたてつこうとはしなかった

『夫婦善哉』:(37)グルネルの井戸 まったく、グルネルの井戸の水に漬けると子どもにいいとか言ってた化学者は、どこのどいつだ、ほれ、ドドフがリンゴよりも緑になっちまったぞ、かわいそうに、これじゃ、うちの息子なのか、ヤモリかヒキガエルなのかもわからんくらいだ!!

『畜産展示会』:(3)「ちょっと見て、体だけで足のない牛がいるわ!・・・」「今度は足があるけど体のない動物を作り出すのに成功するかもしれないな!・・・」

『できごと』:(278)「そうなんですよ、フリボションさんちの奥さん、3週間前にボルドーでとっても大きな地震があったのよ。最近じゃ、おとといの真夜中の12時と明け方の3時にはベットががたがた揺れたような気がしたわ・・・薬草屋のポタールさんが教えてくれたんだけどね・・・カリフォルニアでの掘削のしすぎを見て見ぬふりしていた政府のせいなんですって。なんでもここバティニョールでもみんなひどい目にあうことになるらしいわよ!・・・」

『古代史』:(3)天幕の下のアキレウス 頬美しきブリセイス思いかえしては涙に暮れ/勇者は暗澹たる苦悩に身を任せていた/パトロクロスがひとり空しくその武器を磨き/勇者の燃えたつ意気に息吹き込もうとした(P・・・議長の秘めたる訳文)この貴重な浅浮彫りは、ブール・ルージュ(モンマルトル郊外)の古代遺跡から、われらが疲れを知らぬ探検家シャルル・テクシエ氏によって発見された。アングル氏によれば、作者はフェイディアスに決まってるとのこと

『パリのおのぼりさん』:(16)ダゲレオタイプの肖像写真「さあ、これぞ太陽が生んだ傑作・・・、どうです、この色つやは、ふむ?・・・この温もりは・・・これがみんな3秒間のできごとなんですぞ!」「ま、そりゃそうだけど・・・、これじゃわたしが3秒しかお天道さまに照らされなかったとはとうてい思えないよ・・・。なんだか3年くらい日干しになってたみたいだな。だってほんとの黒人みたいにみえるじゃないか・・・。ま、いいや。これはこれでなかなかいい肖像だよ、かみさんもさぞ喜ぶだろう!・・・」

『できごと』:(332)新しきスイスの山小屋風住居「もうあんたに年4回の家賃を払わなくて済むんだ、ごうつくばりのハゲワシどん・・・もう門番にもびくびくしないでいいんだ・・・おれたちのこのスイスの山小屋風の家ん中じゃ、おれたち自身が門番で、スイスイ出たり入ったりできるもんなあ!・・・」

『人生のうるわしき日々』:(33)記念日とズボン吊り「ほら、私のいとしいあなた・・・私の記念日にこのズボン吊りに刺繍をしたの!・・・」(男は密かに)「結構なこった、おれのタンスの中にはもう11組も刺繍したズボン吊りがあるってのに・・・今回はまた少なくとも50エキュの出費は確実だな。まったく女どもはおれたちがズボンをはいているのにかこつけて、やたらおれたちにズボン吊りをつけさせたがる!・・・」

新たなる聖アントニウスの誘惑 ちょうどまさにこんなときに、ヴェロンという名の偉大なる巨漢の罪人が、神の恩寵にふれたと思い込んだのだった。新聞稼業は神父生活みたいなもんだった、と顧みて彼は隠者になり、モンマルトルの険しい山また山の懐にある荒れ地へと引きこもった。そこで彼は昼夜を問わずお祈り三昧をつづけて、悔悛のしるしに『コンスティテューショネル』の定期購読者名簿を再読しつづけるという苦行をみずからに課したのだった─食べ物といえばルニョーの練り薬だけで、それもヴェロンはごくたまに、ほんのちょっぴり口にしただけだった。─悪魔は、このいかにもいい子ぶった、思いもよらない宗旨変えにいらいらして、聖ヴェロンを誘惑して屈服させるのに手を変え品を変えしてみたのだが、われらが気高き修道士は、このところ自分にとってずいぶんと魅力的に映っていたいろんなものに、あっぱれ抗う術を心得ていたのだった。みずからヴェロン誘惑に乗り出し『コンスティテューショネル』となってやってきた大魔王サタンは、パリへ戻る道すがら怒り狂っていたらしい。─モンマルトルの隠者は爾来もっとも偉大なる聖人に列せられ、パリジャンの報道関係者の誉れとなって、とくに鼻風邪をひいた不運な人々の嘆願を受けている

『フランス人大鑑』:(11)レストランの店主 この御仁、テーブルを拭っては腰掛けを並べ替え、だれかれとなくお辞儀して、ナプキンを手に重々しくあたりを歩き回る、彼こそはだれあろう、この殿堂の主。1万5千から5万ルーブルの収入があるんだって・・・かの有名な牛ヒレ肉の網焼ステーキ、シャトーブリアンは、いったいいくらなんだ

『中国を旅すれば』:(3) 税関 税関に着くと、旅行者はつつき回され、あちこち探られて、裸にむかれ、身ぐるみはがれる―服は入国できない、そんなものは中国で作られているから。―かつらもだめ、そんなものは作られてないから。―長靴もだめ、皮はご法度だから。―浣腸ポンプもだめ、なんか変な器具だから・・・。―なんでもかんでも没収して、残りのものには関税を支払わせる、で、それがすんだら、空気みたいに身軽になってるってわけ・・・

『当世慈善家鑑』:(9)〈昨日、サントレノ街で、堂々たる年輩の紳士が卒中の発作に倒れた。たまたま107番地の自室の窓辺に立っていた、かの有名なカバソル博士が助けに急行しなかったら、この人物は命を落としていたかもしれない。彼の的確で驚嘆すべき手当と献身的な看病のおかげで、病人はたちまち回復した。われらが偉大なるカバソル博士は、その惜しみない介抱に加え、とわに彼の名を讃える家族の感謝以外は、いっさいの支払いを受け取ることを拒んだのだった。カバソル博士に栄光あれ!〉「な、あんたがその年配の紳士だったってわけさ。あんただって昨日おれんとこへ顔を出す途中で転んだかもしれなかったし、そんとき自分でけがしたかもしれなかったわけだし、そこで、おれが助けに駆けつけたことになってたかもしれないんだからな・・・ま、おれはこうしたことをみんな新聞向けにちょいとドラマチックに色づけして喋ったのさ・・・あんたにゃなんにも悪いことはないはずだし、おれにとっちゃいい目が出るはずなんでね!・・・」

『偏執狂』:(3)学者 同じものにもいろいろな種類があるように学者もいろいろ。まず物事をよく知っている学者(これはもっとも珍しい部類にはいる)、次に何も知らないか、あるいは馬鹿げていて役に立たないこと、つまり何も知らないよりもっと悪いことを知っている学者。このように多種多様にわたる学者は、ただ学者というだけで深遠にして重要な人物と見なされる。学者はとても高い地位を得、世の中にもの申す。その言葉は、まことに内容のないものなのだ。学者は快楽に満ち、病からも逃れた日々を送る。ただし、名誉の勲章とアカデミーとに隷属しているという点を除いて

『偏執狂』:(3)学者 同じものにもいろいろな種類があるように学者もいろいろ。まず物事をよく知っている学者(これはもっとも珍しい部類にはいる)、次に何も知らないか、あるいは馬鹿げていて役に立たないこと、つまり何も知らないよりもっと悪いことを知っている学者。このように多種多様にわたる学者は、ただ学者というだけで深遠にして重要な人物と見なされる。学者はとても高い地位を得、世の中にもの申す。その言葉は、まことに内容のないものなのだ。学者は快楽に満ち、病からも逃れた日々を送る。ただし、名誉の勲章とアカデミーとに隷属しているという点を除いて
登録日: 2023-01-17
