吾は是れ十方世界の身 由来到る処 に物と相親しむ 人言聞き去りて皆善と称す 耳順何ぞ期せん六十の春 年六十戯れに賦す
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吾是十方世界身 由来到処物相親 人言聞去皆称善 耳順何期六十春 年六十戯賦
元と是れ一塊の麺麭のみ : ―白耳義国組合事業の基をなす― : [白耳義「ブールイ」組合の沿革]
対英債務整理に着手する仏政府 : 六十二年賦のカイヨー案

一面は真相、一面は空 人間万事邈(ばく)として窮り無し 多言話し去るも君笑うを休(や)めよ 亦是れ先生百戯の中
一等米五十四円 : 又復白米値上げの発表 : 是皆政府の罪と正米商は語る
戦債整理に関する英国の対仏要求一千二百五十万ポンド : 六十二箇年賦

児戯々来六十年 一身苦楽附天然 癡心自笑尚難去 枉学摂生祈瓦全 還暦

一面は真相、一面は空 人間万事邈(ばく)として窮り無し 多言話し去るも君笑うを休(や)めよ 亦是れ先生百戯の中 福翁百話の巻末に記す
農業倉庫是非 : [農業倉庫法案可決す (十六)] : 貴族院議員 東郷安男
正米崩落 : 入荷と順気に人気腐れ : 平均相場四十六円九十銭 : 白米も一円五六十銭下る
独逸償金支払延期 : 仏国は暴利過るとの悪評がある : 仏は支払高の三割二分白耳義はタッタ八分 : 六百三十億円四十二ヶ年賦

児戯、戯れ来る六十年 一身の苦楽、天然に附す 癡心、自(みずか)ら笑う尚お去り難きを 枉(ま)げて摂生を学んで瓦全を祈る 還暦 ※還暦は明治27年にあたるが、日清戦争中のため、賀莛を1年延期した。
経済学部の独立 : 新帝国大学令の発布で六分科は皆学部と改称 : 新学長は山崎覚太郎博士
イタリーの対米戦債解決す : 六十二年賦、年利一厘二毛 : 米国上院寛大に批准す

一面は真相、一面は空 人間万事邈(ばく)として窮り無し 多言話し去るも君笑うを休(や)めよ 亦是れ先生百戯の中 老翁百話書中の詩
前週だけは成功 : 近東会議の成績 : 海峡討議は是れから : (国際ローザンヌ二十六日発)
禁酒法是非 : デンヴァーの大統領演説と上院議員エドワード氏談 : (華盛頓特電二十六日発)
満洲中銀錦州支行から四十六万円を詐取 : 承徳の支行員と称する二怪漢 : 札束をトランクに・悠々と逃ぐ
金地金の下落 : 小口買七円相場が彼是六円となり更に五円五十銭も来そう
十七万五千の米国海員が昨日一斉に罷業断行 : 範囲頗る広く船舶関係職工にも及ぶ : 是が牛耳を執るは六十五歳のファ翁 : 横浜碇泊船も警戒
奉答文不提出が『遺憾』と二字だけその他は皆政府信頼 : 六十四頁の枢密院報告書
是非の論争熾なれども大規模の対露通商 : 英国側に依て開始されんとす : (倫敦特電二十日発)
石井定七の抗告却下一審通り破産と決定 : 十六日午後六時大阪控訴院で : 是で石井は全く最後の致命傷
独逸賠償問題の根本に触れんとする仏国(巴里特電十六日発)

吾是十方世界身 由来到処物相親 人言聞去皆称善 耳順何期六十春 年六十戯賦
![日出の東、日没の西 春風万里五雲斉(ひと)し 帝京の朝賀、人已(すで)に散ずるも 台北台南、鶏未だ啼(な)かず 丙申[明治29年]元旦](http://iiif.lib.keio.ac.jp/iipsrv/FIB/tif/77.tif/full/256,/0/default.jpg)
日出の東、日没の西 春風万里五雲斉(ひと)し 帝京の朝賀、人已(すで)に散ずるも 台北台南、鶏未だ啼(な)かず 丙申[明治29年]元旦
![福翁六十今四を加う 活動尚お能く手もて自(みずか)ら舂(うすづ)く 巨臼却って嗤(わら)う山に似て静かなるを 衰朽に堪えずして五たび容(かたち)を新たにす 丁酉[明治30年]春 第五の米臼を新調す](http://iiif.lib.keio.ac.jp/iipsrv/FIB/tif/52.tif/full/256,/0/default.jpg)
福翁六十今四を加う 活動尚お能く手もて自(みずか)ら舂(うすづ)く 巨臼却って嗤(わら)う山に似て静かなるを 衰朽に堪えずして五たび容(かたち)を新たにす 丁酉[明治30年]春 第五の米臼を新調す
![世論は憐む佗(か)の苦辛の多きを 生民誰か是れ王臣ならざる 鮑[魴]魚赬尾(ほうぎょていび)は政壇の事 吾は仰ぐ帝家万歳の春を 帝室論稿成る 諭](http://iiif.lib.keio.ac.jp/iipsrv/FIB/tif/79.tif/full/256,/0/default.jpg)
世論は憐む佗(か)の苦辛の多きを 生民誰か是れ王臣ならざる 鮑[魴]魚赬尾(ほうぎょていび)は政壇の事 吾は仰ぐ帝家万歳の春を 帝室論稿成る 諭

日出之東日没西 春風万里五雲斉 帝京朝賀人已散 台北台南鶏未啼 丙申元旦

鄙事(ひじ)に多能なりき少年の日は 立身して自(みずか)ら笑う却って身を壊(やぶ)るを 浴余閑坐して肌は全く浄(きよ)し 曾て是れ綿糸もて瘃(あかぎれ)を縫いし人 明治十五年七月 森君の為

適々は豈に唯だ風月のみならんや 渺茫(びょうぼう)たる塵界も自ら天真なり 世情説くを休(や)めよ意の如くならずと 無意の人は乃(すなわ)ち如意の人なり

一面真相一面空 人間万事邈無窮 多言話去君休笑 亦是先生百戯中

誰か道(い)う仏恩能く人を済(すく)うと 人間の仏を済うも亦前因あり 光明遍照す金円の徳 摂取したり観音堕落の身を 古銅仏を購う

一面は真相、一面は空 人間万事邈(ばく)として窮り無し 多言話し去るも君笑うを休(や)めよ 亦是れ先生百戯の中

鄙事多能少年日 立身自笑却壊身 浴余閑坐肌全浄 曾是綿糸縫瘃人 明治十五年七月為森君

少小にして初めて伊呂波を知り 姓名略(ほ)ぼ記して佗(ほか)を求めず 如今筆を弄す君笑うを休(や)めよ 却って覚ゆ天真爛熳の多きを 諭

福翁六十今加四 活動尚能手自舂 巨臼却嗤似山静 不堪衰朽五新容 丁酉春新調第五米臼
![思う所無く還(ま)た思う所有り 半生の心事吾が非を笑う 兎烏五十等閑に去って 天命如何尚お知らず 諭 癸未[明治16年]元旦](http://iiif.lib.keio.ac.jp/iipsrv/FIB/tif/87.tif/full/256,/0/default.jpg)
思う所無く還(ま)た思う所有り 半生の心事吾が非を笑う 兎烏五十等閑に去って 天命如何尚お知らず 諭 癸未[明治16年]元旦

適々豈唯風月耳 渺茫塵界自天真 世情休説不如意 無意人乃如意人
![世論憐佗多苦辛 生民誰是不王臣 鮑[魴]魚赬尾政壇事 吾仰帝家万歳春
帝室論稿成 諭](https://file.objecthub.keio.ac.jp/image/thum_m_6215_6215.jpg)
世論憐佗多苦辛 生民誰是不王臣 鮑[魴]魚赬尾政壇事 吾仰帝家万歳春 帝室論稿成 諭

黒雲吐明月 霖雨報晴天 天変与人事 由来不偶然

誰道恩能済人 々間済仏亦前因 光明遍照金円徳 摂取観音堕落身 購古銅仏

人に交わるは馬に乗るが如し 御するの法は吾に在って存す 得失は素より定め無し、是非何ぞ論ずるに足らん

少小初知伊呂波 姓名略記不求佗 如今弄筆君休笑 却覚天真爛熳多 諭

異客相逢う君驚く莫(なか)れ 今吾自(みずか)ら笑う故吾の情 西遊記し得たり廿年の夢 剣を帯びて横行す竜動(ロンドン)城 旧作明治十三年朝鮮使節渡来

無所思還有所思 半生心事笑吾非 兎烏五十等閑去 天命如何尚不知 諭 癸未元旦

黒雲明月を吐き 霖雨晴天を報ず 天変と人事と 由来偶然ならず

鄙事(ひじ)に多能なりき少年の日は 立身して自(みずか)ら笑う却って身を壊(やぶ)るを 浴余閑坐して肌は全く浄(きよ)し 曾て是れ綿糸もて瘃(あかぎれ)を縫いし人 (以下小字) 諭吉は少小にして母に事えて家事を執り園に灌ぎ薪を採り凡百の力役為さざる所無し。冬の日に或は手足に皹瘃(あかぎれ)を生じ疼痛に堪えざるもの有らば則ち綿糸もて瘃裂の創口を縫いて灌ぐに熱油を以てす。創も亦輙(すなわ)ち癒ゆ。当時身体の屈強なること知る可し。今は則ち然らず。頃日浴後偶(たまた)ま感を記す。
Last Updated:
Uploaded: 2021-07-21
