
新版絵本どんきほうて(別刷) 廿二 恐れを知らぬどんきほうて

新版 絵本どんきほうて

新版 絵本どんきほうて(縮冊)

新版絵本どんきほうて(別刷) 二 作男さんちょ従へ廻国の門出

絵本 どんきほうて

『夏の歳時記』:(3)初めて泳ぎを習う「ぼく、ほんとに泳ぎを習いたいんだけど、水ん中じゃなくてさ、パパ、・・・わぁ!水ん中じゃなくてぇ!・・・」

『1852年のパリジャン』:(9)門番「だんなさま、幸せなよき年をお祈りします」住人「よろしい、ありがとう!」門番「あんたをひどい目に合わせる奴に幸せな良き年を、って言ってんだよ、このしみったれじじい!」

『パリの浮草稼業』:(19)掛け声屋 いやはや、今夜は三幕物の新作をやるってから、えらいこった、せいぜいがんばんなきゃ。喜劇ならどっと噴き出して笑わなきゃなんないし、悲劇の女主人公物ならわんわん泣かなきゃなんない、作者ときたひにゃアンコールの足踏みしてほしがるし、気高き母親役をやるようなばあさんまで、拍手喝采してほしがる・・・さあて、仕事だ

『人生のつらいとき』:(3)「これで7度目のお願いなんですが、私の席なんです、どうか空けてくださいませんか?・・・空けてくださらない場合は・・・」「空けなきゃどうするんだい?・・・」「そのときは私はどっかに行かなきゃなんないし、それで私はがっかりしてしまいます!」

『ロベール・マケール』(続):(6)(ロベール)「支配人君、仕事のほうはどうかね?」(ベルトラン)「ええ、上々ですよ!大満足です・・・ただ一文無しなので、もうつづけていけません」(ロベール)「なんてこった!!」(ベルトラン)「でも資本家が私たちに20万フラン供託してくれるはずです。書類のほうは今晩か明日にはサインできます・・・待ちきれませんよ、長靴がほしくてしかたいないんでね」

『ドーミエによるサロン点描』:ある幻想画家「ほら、よくごらんなさい、このわたしがね、どんなに上手に、天へ昇る殉教者を描き出しているかを・・・」「だけど、わたしにゃ、あんたの描いた足しかみえないよ」「頭はもう雲ん中なんですよ・・・そこんとこが、まさに、聖人だって証拠なんでしょうが!・・・」

『パリジャンのタイプ』:(30)「おやまあ!ボンベックの奥さん、いったいどうしたんです?」「それを言わないでくださいな、奥さん、ひどいんですよ!世の中こんな残酷になってくると、植物園の管理人でもしていたほうがましですよ。5階のベズュシェさんのことご存じでしょう。娘さんのことでね、そんなたいしたことじゃないんですけどね、娘さんのおなかが結構大きくなってきたもんですからね、水腫なんだってあっちこっちで言いふらしてるんですよ。私はね、ああそうですかっ!とだけ返事したんですけどね」「で、その娘は・・・」「もちろん、すぐに分かりますよ」

『パリのおのぼりさん』:(2)パレ・ロワイヤルの仕立屋への欠かせない訪問「このパルトーは、だんなさまのために特別におあつらえしたようですな・・・ぴったりでございますよ!・・・」「少し大きいような気もするがな・・・まあ、そんなことはどうでもよい、君が、確実に私をジョッキー・クラブの会員のように飾りたててくれるまで、これを着たままでいよう!・・・」

『古代史』:(30)僭主ディオニュシオス2世 なんだってこんな生業選んだかって、そいつぁしがねえ運命しかたがねぇ/けどねぇ、ほんとに学校ってもんは、いくつあってもいいもんだわい/暴君がいばりくさって人生の秋、余生過ごすにゃどんぴしゃり/だいじょうぶ、だれでもどっかひとつくらいは空きがあるって(故バルテレミー氏)

『できごと』:(214)「新聞じゃ、こんどの選挙についていろいろ騒いでいるぜ」「今回、おいらたちの清き一票をひとりの候補者に投票する前に、医者に往診させておけば、あとでそいつを無能なやつだなんて新聞は言わないだろうよ」

『青鞜派』:(11)赤ん坊、もっとむこうへやってちょうだい・・・こんな騒がしいところで仕事なんかできないわよ・・・町はずれにでも連れていって、そして帰り道、ショワズール通りで新しい哺乳びんを買ってきてほしいの!・・・ああ!カバソルさん、この子はあなたの最初の子だけど、最後の子にもなるだろうことを誓っていいわ!

『人生のうるわしき日々』:(93)不埒な好色二人男「見たかい? あのかわい子ちゃんがすれちがいざまにおれたちに流し目をくれてったぜ・・・女どもをほんとうに楽しませることができちゃうのは、われわれの年代だってことだよな!・・・」

『パリの浮草稼業』:(24)栄えある勲爵士 この御仁、いわゆる高位聖職者づきの護衛官だった、もと大佐で、のちのモナコ王国皇太子づきの副官、これまでの奉職に対し、際立った政府要職につくという褒賞を、のどから手が出るほどほしがってる!・・・とはいえタバコ屋のおやじだろうと、道路清掃の監督の地位だろうと、なんなりと喜んで受けるだろうよ。そのうえ、てまえ勝手な勲爵士の名に恥じない勇猛果敢な男だっていうから、つまんないことにうるさく駄々をこねる満足を得るためなら、5歳児だろうがなんだろうが相手を選ばない。真っ向からじろじろ顔を見据えたりしたら、ほらほら、もうまちがいなく遺憾の意を表明しに来るぞ

背後から火事が迫ってきたとでもいうの、この顔の青さは普通じゃないわ、どうしたの? ぽつりと答えます。「惜しいと思うほどの物は捉まえようと追いかけず、一生惜しんで思い出せるようにしておいたほうがいいんだよ」。そうか。胡瓜の漬け方を、老婦人から習ったときみたいに、熟した実がひとりでに落ちる音を聞いた。

『できごと』:(105)アイソンの若返りにならって『コンスティテューショネル』の若返り デ・ショムプル先生の本読んだら、すんごく年取ったアイソンってやつが、マシュマロの素やらトカゲやら甘草やらヒキガエルやら、なにやら薬味みたいなもんをごった混ぜにした鍋で自分をぐつぐつ煮て、完璧に若返ってたんだ・・・これだよこれ、だけどもうこの煮物のちゃんとした作り方はわかんなくなっちゃってるって、そりゃあそうだろうな・・・しょうがないからこっちはこっちで、こんなんでいいかなってのを作ってはみたんだけど、これがまたぞっとするほど高いもんについちまって!やれやれ、これじゃわが老いぼれちゃんをガナ氏詰めにして・・・、ジャムにでもしてとっといたほうがましじゃねえかって気がしてきたとこさ!

『当世慈善家鑑』:(15)「ほうれ寄ってきな、見てきな、みなの衆、恥ずかしがってる場合じゃないぞう・・・ほうれ、わしゃ一人だろ!・・・あんたらは500人からいるんだろうが・・・よしよし・・・わしゃ今日はこの1組23本の薪の束と、こっちの深鍋いっぱいのスープをあんたたちに配っとるんだ、毎週わしゃあ、わしの財産の極上のうわずみをこの鍋へつぎ込んどるんだ!・・・」

『当世慈善家鑑』:(15)「ほうれ寄ってきな、見てきな、みなの衆、恥ずかしがってる場合じゃないぞう・・・ほうれ、わしゃ一人だろ!・・・あんたらは500人からいるんだろうが・・・よしよし・・・わしゃ今日はこの1組23本の薪の束と、こっちの深鍋いっぱいのスープをあんたたちに配っとるんだ、毎週わしゃあ、わしの財産の極上のうわずみをこの鍋へつぎ込んどるんだ!・・・」

『当世慈善家鑑』:(5)「奥さま・・・あの貧しいポーランド人たちへ寄付をしていただいて舞踏会で踊ってくださったというだけでは、まだまだ十分とは申せません・・・さあ最後まで慈善家らしくまいりましょう・・・やつらめの幸せのためにどうぞ晩餐会のほうにもお出ましになってくださいまし!・・・」

『偏執狂』:(5)レギュレーター レギュレーターという言葉は、通常ある種の機械に対して適用されるものであるが、このような人間に対してもあてはまめることができる。世界でもっとも精神的な都市と言われているこのパリでは、このようなたぐいの人間数十人に出会うであろう。彼らの唯一の知的作業は、毎日、パレ=ロワイヤルの正午の大砲の音に合わせて自分の懐中時計を合わせることである。ここでは、火薬はそれを発明しなかった(それほど利口ではない)人々の役に立っているのである
登録日: 2023-01-17
