
『パリジャン点描』:(11)「おお!よくやったね、ありがとう、全部パパのためにやってくれたんだね・・・、でもあんまり先生を困らせちゃいけないよ・・・、なんでも好きなことをしていいから・・・休暇のあいだじゅうずっと鼻に指を突っ込んでいたって、パパはなんにも言わないからね!・・・」

『パリジャン点描』:(11)「おお!よくやったね、ありがとう、全部パパのためにやってくれたんだね・・・、でもあんまり先生を困らせちゃいけないよ・・・、なんでも好きなことをしていいから・・・休暇のあいだじゅうずっと鼻に指を突っ込んでいたって、パパはなんにも言わないからね!・・・」

『1852年のパリジャン』:(9)門番「だんなさま、幸せなよき年をお祈りします」住人「よろしい、ありがとう!」門番「あんたをひどい目に合わせる奴に幸せな良き年を、って言ってんだよ、このしみったれじじい!」

『パリジャンのクロッキー』:(21)馬肉を食べる光景「たしかに本当だ・・・旦那が老いぼれの飼い馬を食べている・・・たったひとつの願いは、旦那がメイドのばあさんを食べてみようなんて考えをおこさないでくれよってことなのさ!・・・」

『できごと』:(269)「ああ!親愛なるわが仲間よ、なんて格好をしているんだい」「しぃーっ!正月のプレゼントをやらずにすませるために工夫を凝らしたごまかしなのさ」

『表情のクロッキー』:(42)ボノーさん・・・ボノーさん!・・・私はボノーさんを愛してます、ってこのおれが!・・・おれが彼女にそう言ったって彼女がおまえにそう言ったのか!・・・そんなわけ・・・ないだろ!・・・

『音楽のクロッキー』:(8)「おお!なんて素晴らしい才能をお持ちなんでしょう、あなたのお嬢さんは!・・・いや、まったくすばらしい!」「わが家では全員が音楽の才能にひじょうに恵まれておりましてなあ・・・そういう私もね、若いころにはね、クラリネットではちょっと鳴らしたもんです」

『パリのクロッキー』:(33)「こんなに大遅刻して株式市場に到着しやがっって・・・なにかたなぼたでいいことでもあったな!・・・悪党にからまれただと!・・・」「君はなにを期待しているんだね!・・・私はそのうち身を固めるよ・・・老いぼれになったらな!・・・」

『パリジャンのクロッキー』:(7)オペラ座の船の凝視―少なくともポルト・サン=マルタン劇場でのものではなく―アンビギュ座でのものでもなく―とにかく、確かなのは彼らが船をじっと見ているということだ

『パリジャンのクロッキー』:(3)「そうですとも、コフィニョンの旦那、おいらが今までにおとした女が何人いたなんて覚えちゃいないさ。今日だって、ナンパ作戦大成功だしな」「わしにとってみりゃあ、女はひとりで結構さ。それでも面倒なくらいさ!」

『パリジャンの胸さわぎ』:(1)なんて冴えないやつらなんだろう・・・やつらがそそくさと逃げゆくさまをご覧よ!・・・仕事に集中できないって言うことはまさにこういうことさ!!!・・・いいかい恋人さんたちよ、こんど通りかかるときは前もって言ってくれよな。ハーレムの香水を一発お見舞いしてやるからさ・・・

『パリジャンの胸さわぎ』:(40)雪どけ道のお散歩「わ・・・わ・・・わんぱく坊主め!」「なんだよ、兵隊さんを狙ったんだっていってるだろ、しょうがないじゃない、おじさん?」「おまえのお・・・お親と、け・・・け・・・警察に訴えてやる!今に見てろ!」「へっ、そうかい!・・・あんたの目に雪だま一発お見舞いしてやるぜ!」

『表情のクロッキー』:(19)(密かに)「うわっ!かわいそうなやつだ・・・なんて醜いんだ!」―(大声で)「奥様によろしく」─(密かに)「きみのような顔のやつは、昼間外に出ちゃいかんな」

『パリジャンのタイプ』:(45)「ファクシオンというものにわしは反対なんじゃ」「ラグトの旦那、政治の話はやめましょうや!」「政治の話なんかしとらんよ。わしはただファクシオンを撤廃して欲しいと思っているだけじゃ。そろそろわしのファクシオンの番が回ってくるんじゃよ」

『劇場のクロッキー』:(4)舞台監督「いくら君が王様役だからといっても、1フラン50の罰金には変わりないな、なにしろ君は出をしくじったんだからな」
![『シルエット』:(5)正月に巡回する門番 115フランしか[礼の]お年玉が貰えなかったよ、もう8階分も回ったってのにさ!!!ごうつくばりな住人どもめ!いつかおれもあいつらにあいさつしてやろう・・・いやな目に合わなきゃいいですがね、ってさ!](https://search.artmuseums.go.jp/jpeg/small/nmwa/0036870001.jpg)
『シルエット』:(5)正月に巡回する門番 115フランしか[礼の]お年玉が貰えなかったよ、もう8階分も回ったってのにさ!!!ごうつくばりな住人どもめ!いつかおれもあいつらにあいさつしてやろう・・・いやな目に合わなきゃいいですがね、ってさ!

『パリジャンの胸さわぎ』:(50)見張り番の犠牲者 ハ・・・ハ・・・ハ・・・ックショーン!!まったく、俺様の鼻も雨模様だぜ。こんなひどい天気の日に見張りに就かせるとは、ジャクミノーめ、鴨を調教してやらせりゃいいんだ・・・もっとも・・・ハ・・・ハ・・・ックショーン!鴨も風邪をひくだろうなぁ

『博物学講座』:(12)ワニザメ ここでは古代人にはタンタロスとして知られ、いまどきのドイツの中学校の理科の先生なんぞに言わせりゃ文無しの美食家だっていう、ワニザメの変種で我慢してもらわなけりゃいけない。この大食らいのクジラみたいな生き物は、食料品屋のあるとこには必ずといっていいほど、うようよしているのが見かけられる。歯はとんがっていて、長いこと使わないでいるため伸び放題、というのも、目ばっかりで物をむさぼり食らうからなんだ。これと思う獲物の前で日がな一日じいっと動かずにいるという不屈の努力を重ねたあかつきには、ときに首筋をちがえるという幸運に見舞われ、その日を終えることもあるという。欲望と希望の空費で自らを養っているので、目をみはるばかりに痩せ細っている。大海原を泳いでいるその種のほかの魚とはまったく異なり、この種のワニザメはいつも乾いたところにいる

『当世慈善家鑑』:(9)〈昨日、サントレノ街で、堂々たる年輩の紳士が卒中の発作に倒れた。たまたま107番地の自室の窓辺に立っていた、かの有名なカバソル博士が助けに急行しなかったら、この人物は命を落としていたかもしれない。彼の的確で驚嘆すべき手当と献身的な看病のおかげで、病人はたちまち回復した。われらが偉大なるカバソル博士は、その惜しみない介抱に加え、とわに彼の名を讃える家族の感謝以外は、いっさいの支払いを受け取ることを拒んだのだった。カバソル博士に栄光あれ!〉「な、あんたがその年配の紳士だったってわけさ。あんただって昨日おれんとこへ顔を出す途中で転んだかもしれなかったし、そんとき自分でけがしたかもしれなかったわけだし、そこで、おれが助けに駆けつけたことになってたかもしれないんだからな・・・ま、おれはこうしたことをみんな新聞向けにちょいとドラマチックに色づけして喋ったのさ・・・あんたにゃなんにも悪いことはないはずだし、おれにとっちゃいい目が出るはずなんでね!・・・」

新たなる聖アントニウスの誘惑 ちょうどまさにこんなときに、ヴェロンという名の偉大なる巨漢の罪人が、神の恩寵にふれたと思い込んだのだった。新聞稼業は神父生活みたいなもんだった、と顧みて彼は隠者になり、モンマルトルの険しい山また山の懐にある荒れ地へと引きこもった。そこで彼は昼夜を問わずお祈り三昧をつづけて、悔悛のしるしに『コンスティテューショネル』の定期購読者名簿を再読しつづけるという苦行をみずからに課したのだった─食べ物といえばルニョーの練り薬だけで、それもヴェロンはごくたまに、ほんのちょっぴり口にしただけだった。─悪魔は、このいかにもいい子ぶった、思いもよらない宗旨変えにいらいらして、聖ヴェロンを誘惑して屈服させるのに手を変え品を変えしてみたのだが、われらが気高き修道士は、このところ自分にとってずいぶんと魅力的に映っていたいろんなものに、あっぱれ抗う術を心得ていたのだった。みずからヴェロン誘惑に乗り出し『コンスティテューショネル』となってやってきた大魔王サタンは、パリへ戻る道すがら怒り狂っていたらしい。─モンマルトルの隠者は爾来もっとも偉大なる聖人に列せられ、パリジャンの報道関係者の誉れとなって、とくに鼻風邪をひいた不運な人々の嘆願を受けている
登録日: 2023-01-17
